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研究室紹介

富山短期大学|富山短期大学 幼児教育学科 小芝研究室

小芝教授富山短期大学 幼児教育学科
心理学
教授/学科長 小芝隆




「保育者の基本的資質(愛情、感性)向上のための大学教育のあり方」
研究テーマはどうして生れたか

 幼児教育学科は、幼稚園教諭と保育士の専門職養成を目的としています。幼稚園教諭と保育士を合わせて保育者と呼びます。本学科は、1967(昭和42)年に開設しました。私は1971(昭和46)年に本学科へ勤務し、その後今日に至るまで39年間、一貫して保育者養成教育に関わってきました。

 保育者に必要な資質として、確かな知性(ものの見方や考え方と知識)と技術、豊かな感性と愛情があげられます。一般的に知性と技術は、誰でも理解することができますが、感性と愛情、特に感性は、その意味の理解が人によって少し違っていたりして、理論的解明が不十分です。

 私は、今までの保育者養成教育の経験、8年間にわたる富山短期大学付属みどり野幼稚園の園長の経験、また幼稚園・保育所の現場の先生方との実践研究、そしてカウンセラー(臨床心理士)としての経験の中から、愛情と感性という資質が、保育者を目指す学生はもちろん、幼稚園・保育所の現場の保育者にとっても、特に重要であることを痛感するようになりました。


どのように研究しているか

 私は、幼児教育学科の学生に発達心理学・教育心理学・臨床心理学を教えています。この授業の中で、学生の愛情と感性を豊かにするための取組みをしてきました。具体的には、愛情と感性に関する理論学習、そして春の樹木や花々に触れる学内散策、授業前10分間読書、ロールプレイ(役割演技と訳します。学生が幼児や親や保育者を演じて、その心理を実感しながら学ぶ方法です。)などです。このように授業などの実践の中で行う研究を実践研究といいます。ここでの実践研究を以下のように、学会や大学の論文集で発表してきました。こうした研究を通して、さらに良い授業実践を創り出していきたいと考えています。

「幼児の感性とその援助」
(第59回日本保育学会 平成18年5月)
「保育者養成校における『授業前10分間読書』の取組み」
(第60回日本保育学会 平成19年5月)
「保育者養成校における感性育成の取組み(1)?理論学習と体験学習?」
(第62回日本保育学会 平成21年5月)
「幼児理解の理論と方法」
(富山短期大学紀要第43号(2) 平成20年3月)

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春の樹木や花々に触れる学内散策(発達心理学)

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ロールプレイ(臨床心理学)
〔学生が保育者や幼児を演じてその心理を学ぶ〕


実践研究の結果と今後

 1年次での感性に関する理論学習や体験学習後に実施した質問紙調査では、99%の学生が「自分の中に物事を感じ取ることに変化があった」と回答しています。具体的には「草花、夕日、山、車窓から見える景色をよく見るようになった。庭の植物の世話をするようになった。人の気持ちを考えるようになった。」などです。
 今後さらにこの実践研究を深めていく予定です。


総合演習(ゼミ)

 2年次に学科の全学生が、ほぼ5名以下のグループに分かれて自分達で研究テーマを決め、それに基づいて研究を進めて論文を作成し、年度末に1年生・2年生全員を対象にして発表会を開催します。学科の教員が、1年間にわたりそのグループを個別に指導します。
 私が今年度担当している三つのグループの研究は、以下の通りです。

・テーマ「子どもの絵の好き嫌いについて」
  幼稚園・保育所の保育者や学生への質問紙調査をもとに研究しています。

・テーマ「学生の携帯電話について」
  『小中学生に携帯電話を持たせない運動』に取組んでいる石川県野々市町役場へ直接出向いての聴き取り調査、学生への質問紙調査などをもとに研究しています。

・テーマ「認定こども園について」
 認定こども園は、幼稚園と保育所をひとつにした保育施設で、富山県内には現在三つの認定こども園があります。認定こども園に直接出向いての見学や聴き取り調査、文献研究などをもとに研究しています。

 10月16日(金)?18日(日)の大学祭では、本学E館子ども育成棟で総合演習の中間発表を行いますので、ぜひ見学に来てください。

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